はじめに
「公法と私法の違いがよくわからない…」
「行政書士試験でどう出るの?」
このように悩んでいませんか?
実公法と私法の違いは、行政法や民法の理解の“土台”になります。
ここが曖昧なままだと、判例問題や応用問題でつまずきやすくなります。
しかし、結論から言えば違いはシンプルです。
結論:誰と誰のルールかの違い
本記事では、
- 公法と私法の違い
- 具体例
- 試験での重要ポイント
- 判例との関係
を、初心者でもわかるように解説します。
▶行政法の全体像がわからない方は、先にこちらの記事をご覧ください。 →行政法とは?全体像と仕組みを初心者向けにわかりやすく解説
公法と私法の違い【結論】
- 公法=国と個人の関係
- 私法=個人と個人の関係
つまり、
誰と誰のルールかの違い
ということです。
図解でイメージ理解
公法:国 ⇄ 個人(上下関係)
私法:個人 ⇄ 個人(対等関係)
イメージで理解することで知識の定着につながります。

公法とは?【具体例】
公法とは、国や地方公共団体と個人との関係を規律する法律です。
主な公法
- 憲法
- 行政法
- 刑法
具体例
- 税金を納める義務
- 行政処分(営業停止など)
- 許認可制度
特に行政書士試験では、公法の中でも「行政法」が最も重要な分野です。
▶行政法の基本ルールについては
「行政法の一般原則とは?判例紹介でわかりやすく解説」も参考になります。
▶また、行政の判断が問題となる場面では
「裁量権の逸脱・濫用とは?違い・判断基準・判例をわかりやすく解説」も重要です。
公法の多くは、国や自治体が一方的に国民に命令をする形になります。
私法とは?【具体例】
私法とは、個人同士の関係を規律する法律です。
主な私法
- 民法
- 商法
具体例
- 売買契約
- 賃貸借契約
- 損害賠償
売買契約のように、当事者の意思を尊重するのが私法の特徴です。
私法の根本的な大前提は、「当事者同士は対等」ということです。
これを「私的自治の原則」といいます。
【試験対策】出題ポイント
行政書士試験では、公法と私法の理解が前提となります。
- 憲法 → 公法
- 行政法 → 公法
- 民法 → 私法
- 商法 → 私法
この理解を前提に、「公法に私法が適用されるのか?」という点が重要になります。
特に行政書士試験では、
- 行政法(=公法)分野での判例問題
- 公法と私法の関係(適用関係)
が頻出テーマです。
公法と私法のグレーゾーン
実は、すべてが明確に分かれるわけではありません。
具体的な事案に基づいて判断されています。
例:労働法
- 会社と社員の関係は対等(私法)
- 最低賃金や、残業代の割増賃金など規制(公法)
つまり、
労働法は私法+公法の性質があります。
このように、現実の法律関係は単純に分類できない点も重要です。
判例で理解する公法
公法、特に行政法は判例理解が重要です。
紹介する判例は、いずれも「行政の判断(=公権力の行使)」が問題となっているため、公法の典型例です。
① 裁量権が問題となるケース
行政の判断が違法になるかどうかは、裁量権の範囲が問題になります。
▶代表例
「マクリーン事件とは?わかりやすく解説|裁量権の逸脱・濫用との関係」
② 他事考慮が問題となるケース
行政が本来考慮すべきでない事情を考慮した場合、違法となります。
▶代表例
「余目町個室付浴場事件とは?わかりやすく解説|裁量権の濫用・他事考慮の典型判例」
③裁量判断の限界が争われたケース
行政の裁量にも限界があり、それを超えると違法になります。
▶代表例
「日光太郎杉事件とは?わかりやすく解説|裁量権の逸脱・濫用との基準」
行政法(=公法)は判例学習が重要になります。
④公法に私法が適用されたケース
特別法に定めのない事項については民法が適用される場合もあります。
▶代表例 「公営住宅明渡請求事件とは?信頼関係の法理をわかりやすく解説【最判昭和59年12月13日】」
公法の救済制度も押さえよう
公法では、違法な行政行為に対して救済手段が用意されています。
▶全体像は
「行政救済法とは?全体像と流れを初心者向けにわかりやすく解説」
▶また、損害が発生した場合は
「国家賠償法とは?国家賠償法1条を噛み砕いて解説」も重要です。
公法と私法の違いまとめ
| 項目 | 公法 | 私法 |
|---|---|---|
| 関係 | 国 vs 国・個人 | 個人 vs 個人 |
| 立場 | 上下関係 | 対等関係 |
| 代表例 | 憲法・行政法 | 民法・商法 |
まとめ
公法と私法の違いは、次の一言で理解できます。
- 公法=国と個人
- 私法=個人同士
まずはこの基本を押さえたうえで、行政法や判例とセットで学習を進めることで理解が深まります。
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